・LOVER—いつもあなたの腕の中—
こういう時の双子って、同じことを思うのだと聞いたことがある。好きになる相手も同じとか似ている人を好きになるとか、基本的に好みが似ているって。
もしも副社長が西田さんのマネージャーさんのことを、仕事相手としても女性としても気に入っているのだとしたら。
当然、西田さんも……と思えてしまう。
いや。むしろ副社長よりも一緒に過ごしている時間が多い西田さんの方こそ、マネージャーさんに対し好意を持っていてもおかしくないということだ。
「副社長って、もしかして西田さんのマネージャーさんを……」
「ん?」
「あ、いえ。なんでもありません、失礼します」
副社長が気を許してくれているのをいいことに、とんでもなく失礼なことを聞こうとしてしまうなんて。
どんだけ厚かましいんだ、私。
しかも、このセリフを向けるべき相手は副社長じゃない。
「なにやってんだろ。副社長は西田さんじゃないのに」
副社長がマネージャーさんに好意を持っていることに気付き、嫉妬した自分がいた。でもそれは、西田さんと副社長が重なって見えて「なんか嫌だ」と思ってしまったからだ。
もしも副社長が西田さんのマネージャーさんのことを、仕事相手としても女性としても気に入っているのだとしたら。
当然、西田さんも……と思えてしまう。
いや。むしろ副社長よりも一緒に過ごしている時間が多い西田さんの方こそ、マネージャーさんに対し好意を持っていてもおかしくないということだ。
「副社長って、もしかして西田さんのマネージャーさんを……」
「ん?」
「あ、いえ。なんでもありません、失礼します」
副社長が気を許してくれているのをいいことに、とんでもなく失礼なことを聞こうとしてしまうなんて。
どんだけ厚かましいんだ、私。
しかも、このセリフを向けるべき相手は副社長じゃない。
「なにやってんだろ。副社長は西田さんじゃないのに」
副社長がマネージャーさんに好意を持っていることに気付き、嫉妬した自分がいた。でもそれは、西田さんと副社長が重なって見えて「なんか嫌だ」と思ってしまったからだ。