・LOVER—いつもあなたの腕の中—
背中に回されていた西田さんの手が引っ込められ、腕を組む姿がガラス窓に映る。
「余計なことを言っちゃったかな」と思っていた私の右肩に、西田さんの頭がチョコンと乗せられた。
正面には西田さんと私の姿が鏡を見ているようにハッキリと窓に映り、店内のオレンジ色の灯りがアンティークの家具を照らし素敵な背景を演出していて。なにかの映画で見た様な素敵な場面にさえ見える。
「俺、恋愛禁止されてないし。事務所ともそんな契約してないもん」
ポツリと独り言のように呟いた西田さんの瞳が窓越しに私を見つめているから。見つめ合うのとは違ったドキドキ感で胸がいっぱいになってしまう。
うわっ、なんなの。この可愛さは。今、めっちゃ甘えられてない? 私、甘えられてるよね?
どうしよう、肩に乗せられている頭を撫でたくなっちゃうんですけどっ。
「あのぉ、西田さん」
「なぁに?」
「えっと、普通は逆じゃないですかね」
「ん? なにが?」
全く気付いていない様子の西田さんに「これ」と右肩に乗せられている頭を左手で指さしてみる。
なのに。乗せている頭をどけるどころか「別にイイじゃん、俺がしたいんだもん」と返された。
「余計なことを言っちゃったかな」と思っていた私の右肩に、西田さんの頭がチョコンと乗せられた。
正面には西田さんと私の姿が鏡を見ているようにハッキリと窓に映り、店内のオレンジ色の灯りがアンティークの家具を照らし素敵な背景を演出していて。なにかの映画で見た様な素敵な場面にさえ見える。
「俺、恋愛禁止されてないし。事務所ともそんな契約してないもん」
ポツリと独り言のように呟いた西田さんの瞳が窓越しに私を見つめているから。見つめ合うのとは違ったドキドキ感で胸がいっぱいになってしまう。
うわっ、なんなの。この可愛さは。今、めっちゃ甘えられてない? 私、甘えられてるよね?
どうしよう、肩に乗せられている頭を撫でたくなっちゃうんですけどっ。
「あのぉ、西田さん」
「なぁに?」
「えっと、普通は逆じゃないですかね」
「ん? なにが?」
全く気付いていない様子の西田さんに「これ」と右肩に乗せられている頭を左手で指さしてみる。
なのに。乗せている頭をどけるどころか「別にイイじゃん、俺がしたいんだもん」と返された。