・LOVER—いつもあなたの腕の中—
「えっと、次は移動してインタビューですよね。車はマネージャーさんが正面玄関に移動してくれているそうです」
「そうじゃなくてさ」
リュウが私に求めている言葉が何なのか、ポンコツな私でも、さすがに分かる。
こんな業務的な言葉ではなく「カッコ良かった」とか「素敵だった」とか「惚れ直した」とか。私が感じた直接的な感想が欲しいのだと。
けれど、まだ周囲にはスタッフさん達が大勢いるしリュウの背後にはオフショットを撮影中のカメラが回っているのだから。素直に口にすることなど出来るわけもない。
的確な言葉が選べず戸惑っているとリュウが背を向けて言った。
「直接現場だっけ」
「え?」
「インタビュー現場のカフェに直に行けばいいのかって聞いてるの」
「あ、あぁ。はい、そうです」
振り返った時の視線がどことなく冷めた感じがしたし、言葉も刺々しく感じるのは気のせいかな。
もしかしてリュウの求めている言葉を周囲を気にして素直に口にしない私に怒った? そんなことないよね。リュウだって、それ位のこと分かってるはずだから。
「一緒に乗って行けば?」
「そうじゃなくてさ」
リュウが私に求めている言葉が何なのか、ポンコツな私でも、さすがに分かる。
こんな業務的な言葉ではなく「カッコ良かった」とか「素敵だった」とか「惚れ直した」とか。私が感じた直接的な感想が欲しいのだと。
けれど、まだ周囲にはスタッフさん達が大勢いるしリュウの背後にはオフショットを撮影中のカメラが回っているのだから。素直に口にすることなど出来るわけもない。
的確な言葉が選べず戸惑っているとリュウが背を向けて言った。
「直接現場だっけ」
「え?」
「インタビュー現場のカフェに直に行けばいいのかって聞いてるの」
「あ、あぁ。はい、そうです」
振り返った時の視線がどことなく冷めた感じがしたし、言葉も刺々しく感じるのは気のせいかな。
もしかしてリュウの求めている言葉を周囲を気にして素直に口にしない私に怒った? そんなことないよね。リュウだって、それ位のこと分かってるはずだから。
「一緒に乗って行けば?」