・LOVER—いつもあなたの腕の中—
リュウの言葉を受け仕事スイッチが押された私は、思い出した様にベッドから起き上がり天井を仰ぐと、仕事のスケジュールプランを立て始めてしまった。
「そろそろ仕上がってくるポスターと一緒に、リーフレット等も各店舗に設置する手配をしておかなくちゃ。やっぱり一番目立つ場所を確保したいしなぁ。それには朝イチで……」
「ほらぁ、そうやって仕事のことを考えだすと俺のことは目に入らなくなるし」
プーッと頬を膨らませ、拗ねて唇を尖らせたリュウが私を見つめていたけれど。今回に限り、私としては完全に私情が絡んでいるわけで。
イメージキャラクターであるリュウのポスターやリーフレットだから、余計に熱も入るしミスをしたくない。一人でも多くのお客様の目に留まってほしいし、手に取ってほしい。近々放送開始のCМやホームページ等も目にしてもらえれば、もっと沢山の人にリュウを知ってもらえるはずだし。
第一、我が社の売り上げが右肩上がりとなればリュウを起用した副社長の手腕実績にも繋がり、社内外での評判も上がるのは確実だろう。
そうなれば兄弟揃って直接手ごたえを感じ、喜びを分かち合えるのだから。
私としてもいつも以上に力が入ってしまうのだ。
「そろそろ仕上がってくるポスターと一緒に、リーフレット等も各店舗に設置する手配をしておかなくちゃ。やっぱり一番目立つ場所を確保したいしなぁ。それには朝イチで……」
「ほらぁ、そうやって仕事のことを考えだすと俺のことは目に入らなくなるし」
プーッと頬を膨らませ、拗ねて唇を尖らせたリュウが私を見つめていたけれど。今回に限り、私としては完全に私情が絡んでいるわけで。
イメージキャラクターであるリュウのポスターやリーフレットだから、余計に熱も入るしミスをしたくない。一人でも多くのお客様の目に留まってほしいし、手に取ってほしい。近々放送開始のCМやホームページ等も目にしてもらえれば、もっと沢山の人にリュウを知ってもらえるはずだし。
第一、我が社の売り上げが右肩上がりとなればリュウを起用した副社長の手腕実績にも繋がり、社内外での評判も上がるのは確実だろう。
そうなれば兄弟揃って直接手ごたえを感じ、喜びを分かち合えるのだから。
私としてもいつも以上に力が入ってしまうのだ。