・LOVER—いつもあなたの腕の中—
小さくて幸せな時間は長くは続かず。慌ただしくニューヨークへ向かったリュウと会えなくなり、数日が経っていた。
自分のアパートへ帰ればいいものを寂しさを紛らわすためと理由をつけて、度々リュウのいない部屋を訪れてしまっている。リュウから預かったスペアキーは真新しく、私のアパートの部屋の鍵と一緒にキーリングに通り仲良く並んで揺れる。
社内ではリュウがイメージキャラクターを務めた我が社のポスターが壁に貼られ、パソコンのスクリーンセーバーにはリュウの顔が映し出されいて。
何処を見渡してもリュウの姿が目に入る状態だ。
目につく至るところにリュウがいる為、なんだかいつもリュウに見られているような気がしてしまうけれど、どんなに目が合っても話しかけてもリュウの綺麗な声は聞こえてこない。
「また見てるー。そんなに寂しいなら電話くらいすればいいのに」
芽衣から突っ込まれても、図星だから何も言い返せない。確かに寂しいし声も聴きたいけれど。リュウだって遊びに行ったわけではないのだから、と自分に言い聞かせジッと帰りを待とうと決めていた。
そんな私と芽衣の前を副社長が横切り。真っすぐに受付へと向かって行った。
自分のアパートへ帰ればいいものを寂しさを紛らわすためと理由をつけて、度々リュウのいない部屋を訪れてしまっている。リュウから預かったスペアキーは真新しく、私のアパートの部屋の鍵と一緒にキーリングに通り仲良く並んで揺れる。
社内ではリュウがイメージキャラクターを務めた我が社のポスターが壁に貼られ、パソコンのスクリーンセーバーにはリュウの顔が映し出されいて。
何処を見渡してもリュウの姿が目に入る状態だ。
目につく至るところにリュウがいる為、なんだかいつもリュウに見られているような気がしてしまうけれど、どんなに目が合っても話しかけてもリュウの綺麗な声は聞こえてこない。
「また見てるー。そんなに寂しいなら電話くらいすればいいのに」
芽衣から突っ込まれても、図星だから何も言い返せない。確かに寂しいし声も聴きたいけれど。リュウだって遊びに行ったわけではないのだから、と自分に言い聞かせジッと帰りを待とうと決めていた。
そんな私と芽衣の前を副社長が横切り。真っすぐに受付へと向かって行った。