・LOVER—いつもあなたの腕の中—
目についた文房具を買い漁り、文具店を出た私は無意識にリュウのマンションへと帰っていた。
リュウのいない部屋は人気が無くて、冷たい空気が漂っている。そんな部屋の灯りを点け、エアコンの電源を入れた。
コートを脱ぎ、ソファの背もたれに掛けたけれど、パサッと音を立てコートがフローリングの床に滑り落ち。屈んでコートを持ち上げソファにかけ直すと、玄関のチャイムが鳴った。
「誰だろう」
ドアスコープを覗き込むとドア越しにこちらを覗いている目が間近にあり、ビックリした私は後ずさりする。
誰? そもそも玄関前まで来れてしまうなんて、セキュリティーはどうなってるのよ。
玄関ドアに背中をつけ、あれやこれやと思いを巡らしていると外からドアをコンコンと叩かれた。
「おーい」
「……リュウ? うそ、帰って来るのはもう少し先のはずじゃ」
慌てて玄関ロックを外しドアを開ければ。
目の前には、待ち焦がれていたリュウが立っているではないか。
リュウの顔を見るなり抱き着き、ギュッと力を込める。そんな私に応えるように、リュウから力強く抱きしめ返された。
少し身体を離し見つめ合うこと数秒。どちらともなく自然に近づく唇が重なり、お互いを確認し求め合う。
リュウのいない部屋は人気が無くて、冷たい空気が漂っている。そんな部屋の灯りを点け、エアコンの電源を入れた。
コートを脱ぎ、ソファの背もたれに掛けたけれど、パサッと音を立てコートがフローリングの床に滑り落ち。屈んでコートを持ち上げソファにかけ直すと、玄関のチャイムが鳴った。
「誰だろう」
ドアスコープを覗き込むとドア越しにこちらを覗いている目が間近にあり、ビックリした私は後ずさりする。
誰? そもそも玄関前まで来れてしまうなんて、セキュリティーはどうなってるのよ。
玄関ドアに背中をつけ、あれやこれやと思いを巡らしていると外からドアをコンコンと叩かれた。
「おーい」
「……リュウ? うそ、帰って来るのはもう少し先のはずじゃ」
慌てて玄関ロックを外しドアを開ければ。
目の前には、待ち焦がれていたリュウが立っているではないか。
リュウの顔を見るなり抱き着き、ギュッと力を込める。そんな私に応えるように、リュウから力強く抱きしめ返された。
少し身体を離し見つめ合うこと数秒。どちらともなく自然に近づく唇が重なり、お互いを確認し求め合う。