・LOVER—いつもあなたの腕の中—
周囲からの視線も気になるし痛いけれど、仕事は仕事。せめて定時まで、隆好の耳に噂が届かないことを祈るのみだ。
気分を入れ直し、パソコンの電源を入れる。溜まりに溜まっている業務連絡のメールに目を通し、片っ端から片付けた。
デスクにはお気に入りの文房具が所狭しと並んでいるから。気分が滅入りそうになっても、なんとか持ち堪えた。
鳥柄のフィルム付箋にメモ書きをし、上司へ手渡す資料の一番上に貼り付ける。上司のデスクへ向かい「チェックお願いします」と手渡すと、職場内の空気の悪さに眉間に皺を寄せていた上司の表情が付箋のメモを目にした途端、少し緩んだ。
職場内の空気の悪さの原因は、私だ。
けれど、そんな私からの資料に目を通さなければならない上司は私を無視するわけにもいかず。かといって、普通に対応すれば。
噂が本当ならば、火の粉が自分にも降りかねないことを警戒していたのだろう。
けれど、そんな上司の気分さえ変えてしまう付箋に助けられた。やはり我が社に勤務している社員は文房具好きが多く、そんな文房具に囲まれて仕事が出来ていることは気分的に幸せなのかもしれないと感じる。
現に今の私は文房具に助けられてたことは、確かなのだ。
気分を入れ直し、パソコンの電源を入れる。溜まりに溜まっている業務連絡のメールに目を通し、片っ端から片付けた。
デスクにはお気に入りの文房具が所狭しと並んでいるから。気分が滅入りそうになっても、なんとか持ち堪えた。
鳥柄のフィルム付箋にメモ書きをし、上司へ手渡す資料の一番上に貼り付ける。上司のデスクへ向かい「チェックお願いします」と手渡すと、職場内の空気の悪さに眉間に皺を寄せていた上司の表情が付箋のメモを目にした途端、少し緩んだ。
職場内の空気の悪さの原因は、私だ。
けれど、そんな私からの資料に目を通さなければならない上司は私を無視するわけにもいかず。かといって、普通に対応すれば。
噂が本当ならば、火の粉が自分にも降りかねないことを警戒していたのだろう。
けれど、そんな上司の気分さえ変えてしまう付箋に助けられた。やはり我が社に勤務している社員は文房具好きが多く、そんな文房具に囲まれて仕事が出来ていることは気分的に幸せなのかもしれないと感じる。
現に今の私は文房具に助けられてたことは、確かなのだ。