・LOVER—いつもあなたの腕の中—
隣りに座っている芽衣や深山さんでさえ「凄くきれいな映像。この人がうちの副社長だなんて、信じられない」なんて口にしてしまっていた。
スクリーンのリュウを見ているだけなのに、せつなくなるのはどうしてだろう。目が離せなくてリュウの魅力にドキドキする、というよりも。胸が締め付けられるみたいに痛くて、息をすることさえ苦しいのは。
その時々にあった出来事を映像を見ると同時に思い出してしまっているからだ。
どんな時も私の隣にいてくれたのは、西田リュウである隆好だった。
文具会社の社長達との会食の席で、酔っ払いから助け出してくれたのも。周囲の目から守ってくれたのも。私を、背中から抱きしめてくれたのも。
いつだって私を守ってくれて。私をドキドキさせてくれたのは隆好だった。
なのに私は隆好を傷つけてばかりで、悲しませてばかり。
自分に素直になれずに、嬉しいと思った時でさえ。その気持ちを伝えずに誤魔化していたのは、私。
隆好は何時だって、気持ちを言葉にして伝えてくれていたのに。
周囲の目など気にせずに、隆好を追いかければよかった。追いかけて誤解を解けばよかった。
もう遅い? 今更伝えたところで、無駄なのかな……。
スクリーンのリュウを見ているだけなのに、せつなくなるのはどうしてだろう。目が離せなくてリュウの魅力にドキドキする、というよりも。胸が締め付けられるみたいに痛くて、息をすることさえ苦しいのは。
その時々にあった出来事を映像を見ると同時に思い出してしまっているからだ。
どんな時も私の隣にいてくれたのは、西田リュウである隆好だった。
文具会社の社長達との会食の席で、酔っ払いから助け出してくれたのも。周囲の目から守ってくれたのも。私を、背中から抱きしめてくれたのも。
いつだって私を守ってくれて。私をドキドキさせてくれたのは隆好だった。
なのに私は隆好を傷つけてばかりで、悲しませてばかり。
自分に素直になれずに、嬉しいと思った時でさえ。その気持ちを伝えずに誤魔化していたのは、私。
隆好は何時だって、気持ちを言葉にして伝えてくれていたのに。
周囲の目など気にせずに、隆好を追いかければよかった。追いかけて誤解を解けばよかった。
もう遅い? 今更伝えたところで、無駄なのかな……。