・LOVER—いつもあなたの腕の中—
スクリーンにエンドロールが流れ。最後に『Allproduce by RyuNishida』と表示されると、会場の照明が一斉に点けられた。
ステージ上には、監督とリュウの姿があり。その立ち振る舞いは、堂々とし会場全体を見渡していた。
リュウの視線が私を捉えた瞬間、顔色が変わったことに気付いたのは私だけだ。
確かに俳優である西田リュウから、私の知っている素の隆好に戻った瞬間を見逃さなかったけれど。
それは本当に一瞬の出来事で。私から視線を逸らし笑顔のリュウに戻ると、会場の招待客へと手を振り歓声に応えていた。
さっきまでスクリーンから目が離せなかった私は、目の前に現れた久しぶりの隆好に釘付けになる。
舞台挨拶中も司会者との会話中も隆好を見つめていた。
「では最後にもう一度、西田リュウさんから皆様へひとことお願いします」と司会者に促され。マイクを右手に持ったリュウは、一呼吸すると柔らかな笑顔を会場の客席へと向けた。
「本日はご来場いただきありがとうございました。私事ではございますが、このたび活動拠点をニューヨークへ移すことになりましたことをご報告いたします」
ステージ上には、監督とリュウの姿があり。その立ち振る舞いは、堂々とし会場全体を見渡していた。
リュウの視線が私を捉えた瞬間、顔色が変わったことに気付いたのは私だけだ。
確かに俳優である西田リュウから、私の知っている素の隆好に戻った瞬間を見逃さなかったけれど。
それは本当に一瞬の出来事で。私から視線を逸らし笑顔のリュウに戻ると、会場の招待客へと手を振り歓声に応えていた。
さっきまでスクリーンから目が離せなかった私は、目の前に現れた久しぶりの隆好に釘付けになる。
舞台挨拶中も司会者との会話中も隆好を見つめていた。
「では最後にもう一度、西田リュウさんから皆様へひとことお願いします」と司会者に促され。マイクを右手に持ったリュウは、一呼吸すると柔らかな笑顔を会場の客席へと向けた。
「本日はご来場いただきありがとうございました。私事ではございますが、このたび活動拠点をニューヨークへ移すことになりましたことをご報告いたします」