・LOVER—いつもあなたの腕の中—
「そうですけど、深山さんも忙しいので。私が代わりでも出来ることならば、できるだけ済ませているんです」
ある意味これが私の業務のひとつでもあるんだよね。だから面倒な仕事を押し付けられたとか、嫌がらせだとか感じたことは一度もないんだけど。
いつも何をしているか謎である副社長にとっては、おかしなことに見えるかもしれない。けれど、私達の通常業務はこんな感じなのだ。
忙しく働く上司の為に、部下は自分の出来ることを指示されれば、反論などせずに任務を遂行する。業務が円滑に回るのは、私達のような縁の下の力持ちが居るからだ。
それを嫌だとか、恥ずかしいと思ったことなどはない。
まぁ、たまには「めんどくさーい」とか口にしてしまう時はあるけれど。本心からでもないし、ただ言いたいだけだから。
上司や先輩達も、それを承知しているので本気で怒ったりしない。
「君がやる必要はない、明日から深山本人にやらせろ」
「でも、今までも私がやって来たことなので」
そう簡単に言われても、部下である私の方から「今日から自分でやって!」なんて言えないよ。
「西田リュウに同行しながら今までの仕事をこなすのは無理だと、さっき君が自ら言っていたじゃないか」
ある意味これが私の業務のひとつでもあるんだよね。だから面倒な仕事を押し付けられたとか、嫌がらせだとか感じたことは一度もないんだけど。
いつも何をしているか謎である副社長にとっては、おかしなことに見えるかもしれない。けれど、私達の通常業務はこんな感じなのだ。
忙しく働く上司の為に、部下は自分の出来ることを指示されれば、反論などせずに任務を遂行する。業務が円滑に回るのは、私達のような縁の下の力持ちが居るからだ。
それを嫌だとか、恥ずかしいと思ったことなどはない。
まぁ、たまには「めんどくさーい」とか口にしてしまう時はあるけれど。本心からでもないし、ただ言いたいだけだから。
上司や先輩達も、それを承知しているので本気で怒ったりしない。
「君がやる必要はない、明日から深山本人にやらせろ」
「でも、今までも私がやって来たことなので」
そう簡単に言われても、部下である私の方から「今日から自分でやって!」なんて言えないよ。
「西田リュウに同行しながら今までの仕事をこなすのは無理だと、さっき君が自ら言っていたじゃないか」