【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「うん!よろしくね佐恵香ちゃん、真帆ちゃん」





思えば高校で女の子友達は二人が初めて。二年生になってもこの二人と同じクラスになれるといいな。






椅子並べを終えて次の作業に向かった依乃里。その途中、昴と合流して作業状況の情報交換をする。






「依乃里。そっちは終わった?」





「終わったよ。昴さんの方は?」






「マイクもスピーカーも問題なし。プロジェクターは八雲が調整してるから大丈夫だろう」







「機材に関しては八雲くんが一番だね」





いつも機材に触れているから知識はこの学校の中でピカイチだろうし。






挑んでいることが役立つ瞬間って最高に気持ちが高ぶるよね。






「俺も機材に関しては知ってる方だと思うけど?」
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