【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「今夜も君と俺の時間。初めまして明星タイムですリアちゃん」





「え?」





「「えぇーー!?」」





「しーっ。まだ顔公開してないからあまり騒がないで」





明星タイムさんが目の前に!?






これは夢?!





憧れていた人が私に話しかけてくるなんて。





一体なぜ?






「俺たちに何か用ですか?」






「会ってみたかったんだ。リアちゃんに」






「私に?」





こんな平凡な私に人気動画クリエイターの明星さんが??







「そう。質問コーナーの時に、真剣に質問してくれたキミに。もっと単純な質問されると思ったけど、とても真面目な子なんだなって思って。それで興味を持ってね」






「はあ…。でもあの質問は私がただ聞きたかったことで、そんな大したものじゃ」






前から気になっていたことをそのまま質問しただけだし。





そこまで真面目という訳じゃ。






「ねぇ、まだ会場で見てないところあるよね?あるなら俺が案内するよ」






「えっ、ちょっと…!!」






依乃里の手を握って強引に会場を案内しようとした明星。






その腕を昴が掴んで引き離した。








「結構です。榛名ちゃん行こう」



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