【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「最近会えてなかったもんね。俺もキミに会えて嬉しいよ」
いつもと変わらない先輩だ。久しぶりなせいか、ちょっと緊張してきた。
「先輩、何してたんですか?」
なるべくいつも通りに。最後の会話はただ嫌な気持ちだけが残った会話だった。
今度こそいい雰囲気で会話を終わらせたい。言葉を慎重に選んで、昴先輩に伝えないと。
「委員会で作ったポスターを貼ってたんだ。保健委員ってこういう地味な仕事が多くてね」
「そんなことないですよ。体育祭の時はケガした子の手当てとか、手洗い場のハンドソープと消毒液の補充。どんなに小さなことだって、皆の役に立っているから決して地味なことじゃないです」
「そうだね。こんな事でも役に立っていると思うと頑張れるよ。榛名ちゃんはやっぱりちゃんと人のことを見ている」
それは昴先輩がいつもやっていることを見ていただけなんだけどね。
いつもと変わらない先輩だ。久しぶりなせいか、ちょっと緊張してきた。
「先輩、何してたんですか?」
なるべくいつも通りに。最後の会話はただ嫌な気持ちだけが残った会話だった。
今度こそいい雰囲気で会話を終わらせたい。言葉を慎重に選んで、昴先輩に伝えないと。
「委員会で作ったポスターを貼ってたんだ。保健委員ってこういう地味な仕事が多くてね」
「そんなことないですよ。体育祭の時はケガした子の手当てとか、手洗い場のハンドソープと消毒液の補充。どんなに小さなことだって、皆の役に立っているから決して地味なことじゃないです」
「そうだね。こんな事でも役に立っていると思うと頑張れるよ。榛名ちゃんはやっぱりちゃんと人のことを見ている」
それは昴先輩がいつもやっていることを見ていただけなんだけどね。