【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「先、輩?」
震えた声で昴に話しかける依乃里。真っ直ぐ見ている彼の目には怯えている自分の姿が見えた。
「どうしたの?俺のこと知りたいならまずは榛名ちゃんのことを教えてよ?」
親指でなぞるように触れたところは熱を感じるも、恐怖で唇が硬直して思うように動かない。
「私は…先輩のことが好きです。どんな噂が流れようと、私の気持ちは変わりません。だけど今の先輩は私がずっと好きだった先輩じゃない…!」
「なら嫌いになって。俺のこと…」
唇をなぞっていた指が離れると今度は片手で頬を包み込み、依乃里の唇に自分の唇を重ねた。
「んっ…!」
次の瞬間、依乃里の右手が昴の頬に当たり、大きな音をたてた。
昴が驚いて目を見開くと怒りで涙を浮かべていた依乃里の姿があった。
その顔を見た昴は我に返り、事の重大さに気づく。
「榛名、ちゃん…」
「こんなの全然嬉しくない。私が知っている先輩はいつも優しくて、思いやりがある人です。こんな酷いことをする先輩は私が知っている先輩じゃない…!こんな事になるなら私は八雲くんと付き合った方が……ごめんなさい」
震えた声で昴に話しかける依乃里。真っ直ぐ見ている彼の目には怯えている自分の姿が見えた。
「どうしたの?俺のこと知りたいならまずは榛名ちゃんのことを教えてよ?」
親指でなぞるように触れたところは熱を感じるも、恐怖で唇が硬直して思うように動かない。
「私は…先輩のことが好きです。どんな噂が流れようと、私の気持ちは変わりません。だけど今の先輩は私がずっと好きだった先輩じゃない…!」
「なら嫌いになって。俺のこと…」
唇をなぞっていた指が離れると今度は片手で頬を包み込み、依乃里の唇に自分の唇を重ねた。
「んっ…!」
次の瞬間、依乃里の右手が昴の頬に当たり、大きな音をたてた。
昴が驚いて目を見開くと怒りで涙を浮かべていた依乃里の姿があった。
その顔を見た昴は我に返り、事の重大さに気づく。
「榛名、ちゃん…」
「こんなの全然嬉しくない。私が知っている先輩はいつも優しくて、思いやりがある人です。こんな酷いことをする先輩は私が知っている先輩じゃない…!こんな事になるなら私は八雲くんと付き合った方が……ごめんなさい」