【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
だって今の私がそうだから。





今は辛い気持ちでいっぱいだけど、こうして話しているととても優しい気持ちになる。






不安だったのが嘘みたい。それは配信者を観ている人もきっと同じなんだろうな。






それが八雲くんが皆から親しまれている理由なんだと私は思った。






「ていうか、俺のことちゃんと明星タイムって呼べよ。俺の言葉に惚れて、忘れちゃったのか?」







「違うから…!てか私は明星くんに惚れてません」





今のは八雲くんの気持ちに寄り添っていたから素に名前を呼んでしまったからで、惚れたとかそんなんじゃないから!






「ちぇーまだまだ惚れないか。残念」






私はそんな簡単に惚れません…!もうーしんみりしていた雰囲気はどこへやら。





まぁ、しんみりした後は笑顔にならないと引きつっちゃうしね。笑顔が1番!だよね。





「いいから料理食べに行こう。別の料理も出てきたし。食べなきゃ損だよ!」
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