【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
まだ重い身体を起こして目を一回こすった。そしてもう一度、依乃里であろう人物の方を見る。






「おっはよう!昴先輩」





「うわぁー!!」






しかしそこにはとても濃い化粧をした八雲の姿が…。





驚いた昴は一気に目が覚め、壁に頭を打ち付けるほど勢いよく後ろに逃げていった。






「お、お前なんでそんな格好してんだよ…。はぁ、また振り返しそうだ」





本当に頭痛がしてきた……。





「いや〜普通に目覚めても面白くないかなっと思って。あ、俺、配信者なんで。なんか面白いことしないとやってられないんすよねー」






人が風邪引いて苦しい時にコイツは……。少しは俺の心配をしろ…!!





「それにしてもやりすぎだ。…お前だけか?」
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