【クリスマス短編①】クリスマスツリーに奇跡を乗せて
【クリスマスツリーに奇跡を乗せて】
「朱里さん!」
「冬馬」
わたしを見つけると、こうして彼は嬉しそうにわたしの元に走ってくる。
彼はわたしの恋人、笹池冬馬【ささいけとうま】年齢は25歳だ。
わたしは橘朱里【たちばなあかり】30歳。
わたしはバツイチだ。元夫と離婚したのは、二年前。
離婚した原因は、元夫の浮気が原因だった。
結婚したのは26の時だ。だけど結婚してしばらくして、わたしたちはセックスレスになった。
早く子供が欲しかったわたしと、子供はまだ早いという元夫の間で、意見が分かれていた。
だけど結局、夫との関係は悪化してしまい、結婚して二年で離婚した。
その後、今の恋人である冬馬から交際の申し込みがあったのだった。
最初は断わっていたのだけど、いつしか冬馬のことが気になるようになり、5回目の告白で折れて冬馬との交際が始まった。
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