甘い夜の見返りは〜あなたの愛に溺れゆく
「もしかして、この間言ってた相手って…」
私は何も言わず、黙って頷いた。
「そう、彼なんだ、結羽の旦那さんになる人」
「父が勝手に考えてることで、私は何とも…」
「ふーん、そうなんだ」
湊さんは怒ったような声で、冷たい目で私を見つめた。
「妬けるね」
湊さんは、唇が触れるか触れないかの寸前まで顔を近づけて、
「もうそろそろ行かないと。結羽、どうして欲しい?」
この間はお酒の勢いもあったし、見知らぬ人だったから。
でも、今は立場の違う人。
ダメだと分かっていても、私は胸が高まり、唇が触れることに、期待をしてしまっていた。
言葉に出来ず、気持ちの葛藤に目が潤む。
「結羽は素直だね」
唇が重なり、抱きしめられた。
「結羽とは運命を感じる。楽しみが増えて嬉しいよ」
そう言って、頬にキスをして部屋を出て行った。
「どうしよう…」
私は、腰がくだけるように、その場に座りこんでしまった。
それからしばらく呆然としてたけど、誰もいないことを確認して、席に戻った。
「集中しないと」
これから、平常心を保って仕事ができるか、自信がないよぉ。
役員や部長達が会議室から出て来た時、会議室から木島さんに、声を掛けられた。
「佐々倉さん、社長が会議室に来て欲しいって」
私が会議室に行くと、そこにはお父さんと、そして湊さんが座っていた。
「ご紹介します。私の娘で、管理部に所属してます、結羽です」
「初めまして、これからお世話になります、西条湊です」
「さ、佐々倉結羽です。宜しくお願いします」
西条さんの微笑みを、私は直視出来なかった。
私は何も言わず、黙って頷いた。
「そう、彼なんだ、結羽の旦那さんになる人」
「父が勝手に考えてることで、私は何とも…」
「ふーん、そうなんだ」
湊さんは怒ったような声で、冷たい目で私を見つめた。
「妬けるね」
湊さんは、唇が触れるか触れないかの寸前まで顔を近づけて、
「もうそろそろ行かないと。結羽、どうして欲しい?」
この間はお酒の勢いもあったし、見知らぬ人だったから。
でも、今は立場の違う人。
ダメだと分かっていても、私は胸が高まり、唇が触れることに、期待をしてしまっていた。
言葉に出来ず、気持ちの葛藤に目が潤む。
「結羽は素直だね」
唇が重なり、抱きしめられた。
「結羽とは運命を感じる。楽しみが増えて嬉しいよ」
そう言って、頬にキスをして部屋を出て行った。
「どうしよう…」
私は、腰がくだけるように、その場に座りこんでしまった。
それからしばらく呆然としてたけど、誰もいないことを確認して、席に戻った。
「集中しないと」
これから、平常心を保って仕事ができるか、自信がないよぉ。
役員や部長達が会議室から出て来た時、会議室から木島さんに、声を掛けられた。
「佐々倉さん、社長が会議室に来て欲しいって」
私が会議室に行くと、そこにはお父さんと、そして湊さんが座っていた。
「ご紹介します。私の娘で、管理部に所属してます、結羽です」
「初めまして、これからお世話になります、西条湊です」
「さ、佐々倉結羽です。宜しくお願いします」
西条さんの微笑みを、私は直視出来なかった。