甘い夜の見返りは〜あなたの愛に溺れゆく
【愛しさは募り、あなたを想う】
西条HDに行く日。
体のラインが綺麗に見えるスーツに…
胸元広めのインナーを来て…
服装はこれで良しと。
下ろした髪は巻いて、ナチュラルなアイメイクと、唇は、少し赤みがかったピンクのグロスでふっくらと仕上げて…
よしっ!
これなら、少しは大人っぽく見えるし、経営者の娘として紹介されても恥ずかしくないよね。
西条HDのビルの中に入るだけでも、緊張する。
わぁ…まるでドラマの世界みたい。
ビルの中に入ると圧倒されて、思わずキョロキョロしてお父さんに注意された。
秘書らしき人に案内されて歩いていると、書類を持った男性にぶつかってしまった。
「すみません、大丈夫ですか?」
「こちらこそ、すみません」
「あの、書類、大丈夫でしょうか」
「大丈夫です。お怪我ありませんでしたか?」
「はい、大丈夫です」
その人は少し顔が赤くなって、微笑んでいた。
私と同じくらいの年齢かなぁ…
「孝」
その声に振り向くと、湊さんが立っていた。
「佐々倉さん?」
「み、あっ、西条さん、今日は宜しくお願いします」
「こちらこそ。孝?大丈夫か。顔赤いけど」
「あぁ、大丈夫」
ぶつかった男性は、私にお辞儀して、慌ててその場を去っていった。
「西条さん、今の方は?」
「弟だよ。結羽より2歳上だよ」
色が白く、目がくっきりとして、眼鏡を掛けた孝さんは、湊さんとは違って、守ってあげたくなるような、愛くるしい雰囲気だった。
「似てないでしょ」
「え、はい、そうですね」
「母親が違うんだ」
小さな声で私に耳打ちした言葉に、返す言葉が思い付かなかった。
「さぁ、こちらへ。ご案内します」
湊さんは何事も無かったように、私達を案内してくれた。
体のラインが綺麗に見えるスーツに…
胸元広めのインナーを来て…
服装はこれで良しと。
下ろした髪は巻いて、ナチュラルなアイメイクと、唇は、少し赤みがかったピンクのグロスでふっくらと仕上げて…
よしっ!
これなら、少しは大人っぽく見えるし、経営者の娘として紹介されても恥ずかしくないよね。
西条HDのビルの中に入るだけでも、緊張する。
わぁ…まるでドラマの世界みたい。
ビルの中に入ると圧倒されて、思わずキョロキョロしてお父さんに注意された。
秘書らしき人に案内されて歩いていると、書類を持った男性にぶつかってしまった。
「すみません、大丈夫ですか?」
「こちらこそ、すみません」
「あの、書類、大丈夫でしょうか」
「大丈夫です。お怪我ありませんでしたか?」
「はい、大丈夫です」
その人は少し顔が赤くなって、微笑んでいた。
私と同じくらいの年齢かなぁ…
「孝」
その声に振り向くと、湊さんが立っていた。
「佐々倉さん?」
「み、あっ、西条さん、今日は宜しくお願いします」
「こちらこそ。孝?大丈夫か。顔赤いけど」
「あぁ、大丈夫」
ぶつかった男性は、私にお辞儀して、慌ててその場を去っていった。
「西条さん、今の方は?」
「弟だよ。結羽より2歳上だよ」
色が白く、目がくっきりとして、眼鏡を掛けた孝さんは、湊さんとは違って、守ってあげたくなるような、愛くるしい雰囲気だった。
「似てないでしょ」
「え、はい、そうですね」
「母親が違うんだ」
小さな声で私に耳打ちした言葉に、返す言葉が思い付かなかった。
「さぁ、こちらへ。ご案内します」
湊さんは何事も無かったように、私達を案内してくれた。