甘い夜の見返りは〜あなたの愛に溺れゆく
挨拶をした秘書の2人は、モデルのようなスタイルで、高山さんはアップした黒髪と、日本人離れしたはっきりとした顔立ちとスタイル、気品ある立ち姿は、社長秘書にふさわしい人だ。
野木さんも高山さんに負けず劣らず美人だけど、高山さんの笑顔から感じる冷たさは無く、優しさが滲み出ている。
張り切って、大人っぽく見せようとした私、恥ずかしい。
湊さん、毎日、こんな人達に囲まれてたら、私なんて世間を知らない女の子くらいにしか、思ってないのかも…
社内の案内も終わり、圧倒された私達は、会議室に戻った。
「本日はありがとうございました。今後とも宜しくお願いします」
お父さんが挨拶をして、私達も帰る準備をした。
部屋を出ようとした時、湊さんがお父さんに声を掛けた。
「すみません、佐々倉さんと打ち合わせをしたいのですが、宜しいでしょうか」
「えぇ、もちろん。じゃあ結羽、私達は会社に戻らないといけないから、先に戻るよ」
「分かりました」
「では西条さん、私達はこれで失礼します」
お父さん達は、先に会議室を出て、帰って行った。
「では、佐々倉さん、打ち合わせお願いします。こちらへ」
2人でエレベータに乗り、最上階に着いた。
凄い…
さすが西条HDの役員だ。
湊さん専用の役員室を見ると、佐々倉の役員の人達が気の毒に思えた。
「座って」
高級そうなソファに座ると、横に湊さんが腰掛けた。
「普段と違うね…それに胸元そんなに見せて、俺を誘ってるの?」
「ち、違いますよ!少しでも大人っぽくと思って。でも、ここの皆さんは、とても綺麗な方ばかりで、恥ずかしいです」
「結羽は分かってないね。外見だけが魅力じゃないんだよ」
熱を帯びた目で見つめられると、魔法をかけられたみたいに、身動きが出来なかった。
私の髪を指で絡めながら、顔を近づけて、
「孝が赤くなってただろ?男をそそる姿を見せた結羽への罰だよ」
「だ、誰か来たら、どうするんですか」
「このフロアには、社長と俺の許可無しでは、入らない決まりなんだ」
電話が鳴っているのも無視して、顔が近づき、唇が触れそうになる。
「電話…鳴ってますよ」
「いいよ」
すぐに電話は切れた。
そして、唇が軽く触れた瞬間、また電話が鳴った。
「湊さん、取らないと」
「はぁ…」
湊さんはテーブルの上で鳴り続ける電話を渋々取った。
「もしもし……分かった。今から行くよ」
電話が終わり、愛おしそうに私の髪を撫でながら、
「せっかく逢えたのに…また連絡するよ。それと他の男に獲られないように」
胸元を吸われ、その跡は赤くなっていた。
野木さんも高山さんに負けず劣らず美人だけど、高山さんの笑顔から感じる冷たさは無く、優しさが滲み出ている。
張り切って、大人っぽく見せようとした私、恥ずかしい。
湊さん、毎日、こんな人達に囲まれてたら、私なんて世間を知らない女の子くらいにしか、思ってないのかも…
社内の案内も終わり、圧倒された私達は、会議室に戻った。
「本日はありがとうございました。今後とも宜しくお願いします」
お父さんが挨拶をして、私達も帰る準備をした。
部屋を出ようとした時、湊さんがお父さんに声を掛けた。
「すみません、佐々倉さんと打ち合わせをしたいのですが、宜しいでしょうか」
「えぇ、もちろん。じゃあ結羽、私達は会社に戻らないといけないから、先に戻るよ」
「分かりました」
「では西条さん、私達はこれで失礼します」
お父さん達は、先に会議室を出て、帰って行った。
「では、佐々倉さん、打ち合わせお願いします。こちらへ」
2人でエレベータに乗り、最上階に着いた。
凄い…
さすが西条HDの役員だ。
湊さん専用の役員室を見ると、佐々倉の役員の人達が気の毒に思えた。
「座って」
高級そうなソファに座ると、横に湊さんが腰掛けた。
「普段と違うね…それに胸元そんなに見せて、俺を誘ってるの?」
「ち、違いますよ!少しでも大人っぽくと思って。でも、ここの皆さんは、とても綺麗な方ばかりで、恥ずかしいです」
「結羽は分かってないね。外見だけが魅力じゃないんだよ」
熱を帯びた目で見つめられると、魔法をかけられたみたいに、身動きが出来なかった。
私の髪を指で絡めながら、顔を近づけて、
「孝が赤くなってただろ?男をそそる姿を見せた結羽への罰だよ」
「だ、誰か来たら、どうするんですか」
「このフロアには、社長と俺の許可無しでは、入らない決まりなんだ」
電話が鳴っているのも無視して、顔が近づき、唇が触れそうになる。
「電話…鳴ってますよ」
「いいよ」
すぐに電話は切れた。
そして、唇が軽く触れた瞬間、また電話が鳴った。
「湊さん、取らないと」
「はぁ…」
湊さんはテーブルの上で鳴り続ける電話を渋々取った。
「もしもし……分かった。今から行くよ」
電話が終わり、愛おしそうに私の髪を撫でながら、
「せっかく逢えたのに…また連絡するよ。それと他の男に獲られないように」
胸元を吸われ、その跡は赤くなっていた。