甘い夜の見返りは〜あなたの愛に溺れゆく
あぁ、もう朝なんだ…
ほとんど眠れなかった。
目を閉じれば楽しかった想い出や、耳に残ってる言葉が頭を駆け巡り、涙が溢れては、涙を拭く。
その繰返しだった。
うわぁー、瞼パンパンだ。
昨日散々泣いて、目が腫れてとんでもない顔になっているよぉ。
今日が休みで良かった。
電話はマナーモードにして、枕の下に置いた。
帰ったら、湊さんから何度も着信があった。
メッセージは、話を聞いて欲しいと来てたけど、返信はしていない。
お風呂に入り、部屋を片付けた後、何にもする気力もなく、音楽を聴いていた。
「ピンポーン」
インターホンがなり、そこに映り出されていたのは…
野木さん!どうして…
はっ!もしかして湊さんが私の話をして、彼氏の浮気相手を責めに来たとか。
確かに知らないとはいえ、人の彼氏と関係を持った。
それも、私からお願いして…
と、取りあえず、出ないと。
「は、はい」
「佐々倉さん、野木です。お休みの日に突然押し掛けて、ごめんなさい」
「あの、どのようなご用件ですか?」
「昨日の事でお話があってきました」
やっぱり…
仕方ない。けじめを付けないと。
「お待ち下さい」
眼鏡を掛けたら、少しは腫れた目も気にならないかもしれない。
ドアを開けると、そこに野木さんが泣きそうな顔で立っていた。
湊さんは罪な人だ。
「中にどうぞ」
「失礼します」
野木さんと私は対面する形で座った。
謝ってすっきりしよう。
「ご」
「ごめんなさい!」
「えっ!」
私が謝ろうとした時に、野木さんは、テーブルに頭を打ちつけんばかりに、私に謝った。
「昨日は、専務に好きな人の相談をしていて。誤解を招くことになってしまって」
「誤解?」
「専務が突然部屋を出て行った後、しばらくして戻って来たら、凄く焦っていて。何度も電話をかけたり、画面とにらめっこしてて」
湊さんが?どうして…
「結羽って聞こえたから、専務に聞いてみたら、佐々倉さんに2人が付き合ってると、誤解されたかもしれないって。詳しくは聞かなかったけど、あんな専務見るの初めてで、申し訳なくて来ちゃったの」
何なに?状況がいまいち把握出来ない。
「野木さんと専務、付き合ってないんですか?」
「専務と?私の好きな人は、えーっと…孝さんなの」
「孝さん?」
「そうなの。そして、付き合って欲しいって言われたんだけど…私、その資格ないから…」
「どういう、ことですか?」
野木さんは少しためらっていたけど、話始めてくれた。
ほとんど眠れなかった。
目を閉じれば楽しかった想い出や、耳に残ってる言葉が頭を駆け巡り、涙が溢れては、涙を拭く。
その繰返しだった。
うわぁー、瞼パンパンだ。
昨日散々泣いて、目が腫れてとんでもない顔になっているよぉ。
今日が休みで良かった。
電話はマナーモードにして、枕の下に置いた。
帰ったら、湊さんから何度も着信があった。
メッセージは、話を聞いて欲しいと来てたけど、返信はしていない。
お風呂に入り、部屋を片付けた後、何にもする気力もなく、音楽を聴いていた。
「ピンポーン」
インターホンがなり、そこに映り出されていたのは…
野木さん!どうして…
はっ!もしかして湊さんが私の話をして、彼氏の浮気相手を責めに来たとか。
確かに知らないとはいえ、人の彼氏と関係を持った。
それも、私からお願いして…
と、取りあえず、出ないと。
「は、はい」
「佐々倉さん、野木です。お休みの日に突然押し掛けて、ごめんなさい」
「あの、どのようなご用件ですか?」
「昨日の事でお話があってきました」
やっぱり…
仕方ない。けじめを付けないと。
「お待ち下さい」
眼鏡を掛けたら、少しは腫れた目も気にならないかもしれない。
ドアを開けると、そこに野木さんが泣きそうな顔で立っていた。
湊さんは罪な人だ。
「中にどうぞ」
「失礼します」
野木さんと私は対面する形で座った。
謝ってすっきりしよう。
「ご」
「ごめんなさい!」
「えっ!」
私が謝ろうとした時に、野木さんは、テーブルに頭を打ちつけんばかりに、私に謝った。
「昨日は、専務に好きな人の相談をしていて。誤解を招くことになってしまって」
「誤解?」
「専務が突然部屋を出て行った後、しばらくして戻って来たら、凄く焦っていて。何度も電話をかけたり、画面とにらめっこしてて」
湊さんが?どうして…
「結羽って聞こえたから、専務に聞いてみたら、佐々倉さんに2人が付き合ってると、誤解されたかもしれないって。詳しくは聞かなかったけど、あんな専務見るの初めてで、申し訳なくて来ちゃったの」
何なに?状況がいまいち把握出来ない。
「野木さんと専務、付き合ってないんですか?」
「専務と?私の好きな人は、えーっと…孝さんなの」
「孝さん?」
「そうなの。そして、付き合って欲しいって言われたんだけど…私、その資格ないから…」
「どういう、ことですか?」
野木さんは少しためらっていたけど、話始めてくれた。