甘い夜の見返りは〜あなたの愛に溺れゆく
「結羽」
「はい…」
「心配しないで。何言われても、結羽とは離れないから」
真っ直ぐ私を見て、不安な私の心を察した言葉は、とても心強かった。
楽しく過ごした休日はあっという間に終わり、ドキドキの月曜日になった。
朝、出勤すると
「今日は西条さんが来るみたいだけど、私と話があるだけだから、木島くんは、仕事してくれてていいよ」
木島さんに報告していた。
あぁ、あと1時間したら、湊さんが来る。
それまで、平常心で、仕事出来そうにない。
そして1時間後、湊さんが来て、社長室に私も呼ばれた。
「西条さん、お仕事以外での大切なお話っていうのは、もしかして、うちの結羽が、何かご迷惑をお掛けしましたか?」
「いえ、私の弟も秘書の野木も、大変助かっていると言っています」
「そうですか…では、どのような件で?」
私は、息をのんだ。
「実は、私が結羽さんに一目惚れしまして、お付き合いさせてもらっています」
お父さんは開いた口が塞がらないという言葉の通り、びっくりしていた。
「結羽さんと、少しでも一緒にいたいんです。お付き合いのお許しと同時に、同棲を許して貰えませんか。お願いします」
2人でテーブルに当たりそうなくらい、頭を下げた。
「さ、西条さん、あなたは西条HDの跡取りの方ですよ。結羽は普通の娘なんです。あなたの隣には不釣り合いですよ。もっと西条さんに相応しい人がいるでしょう」
「私の愛する人が、結羽さんなんです」
「西条社長が言ってたでしょう。貴方に相応しい人のことを。結羽みたいに普通の子じゃダメなんですよ」
「結羽さん以外は、考えられないですし、私の愛する人が、私に相応しい人なんです」
お父さんは熱く、力強く話す湊さんに圧倒され、ため息をついていた。
「結羽。結羽の気持ちはどうなんだ」
「湊さんを、心から愛してます」
「きっと困難が待ってるぞ」
「はい。それでも湊さんの傍にいたいの」
「…結羽も大人だし、自分の人生だ。結羽が決めたなら応援する。でも西条さん。もし娘がつらい思いをするなら、私自身で会社も娘も全力で守ります。いいですね」
「結羽のことも佐々倉フーズのことも、俺は守ります。約束します」
「…分かりました。そんなに強い思いがあるなら、2人の決めたことを認めますよ」
お父さんが、2人の思いを受け止めてくれて、ほっとした。
部屋を出ようと2人で挨拶した時、見送るお父さんの目は潤んでいた。
「お父さん、ありがとう」
2人で部屋を出た後、涙が溢れ出した。
「はい…」
「心配しないで。何言われても、結羽とは離れないから」
真っ直ぐ私を見て、不安な私の心を察した言葉は、とても心強かった。
楽しく過ごした休日はあっという間に終わり、ドキドキの月曜日になった。
朝、出勤すると
「今日は西条さんが来るみたいだけど、私と話があるだけだから、木島くんは、仕事してくれてていいよ」
木島さんに報告していた。
あぁ、あと1時間したら、湊さんが来る。
それまで、平常心で、仕事出来そうにない。
そして1時間後、湊さんが来て、社長室に私も呼ばれた。
「西条さん、お仕事以外での大切なお話っていうのは、もしかして、うちの結羽が、何かご迷惑をお掛けしましたか?」
「いえ、私の弟も秘書の野木も、大変助かっていると言っています」
「そうですか…では、どのような件で?」
私は、息をのんだ。
「実は、私が結羽さんに一目惚れしまして、お付き合いさせてもらっています」
お父さんは開いた口が塞がらないという言葉の通り、びっくりしていた。
「結羽さんと、少しでも一緒にいたいんです。お付き合いのお許しと同時に、同棲を許して貰えませんか。お願いします」
2人でテーブルに当たりそうなくらい、頭を下げた。
「さ、西条さん、あなたは西条HDの跡取りの方ですよ。結羽は普通の娘なんです。あなたの隣には不釣り合いですよ。もっと西条さんに相応しい人がいるでしょう」
「私の愛する人が、結羽さんなんです」
「西条社長が言ってたでしょう。貴方に相応しい人のことを。結羽みたいに普通の子じゃダメなんですよ」
「結羽さん以外は、考えられないですし、私の愛する人が、私に相応しい人なんです」
お父さんは熱く、力強く話す湊さんに圧倒され、ため息をついていた。
「結羽。結羽の気持ちはどうなんだ」
「湊さんを、心から愛してます」
「きっと困難が待ってるぞ」
「はい。それでも湊さんの傍にいたいの」
「…結羽も大人だし、自分の人生だ。結羽が決めたなら応援する。でも西条さん。もし娘がつらい思いをするなら、私自身で会社も娘も全力で守ります。いいですね」
「結羽のことも佐々倉フーズのことも、俺は守ります。約束します」
「…分かりました。そんなに強い思いがあるなら、2人の決めたことを認めますよ」
お父さんが、2人の思いを受け止めてくれて、ほっとした。
部屋を出ようと2人で挨拶した時、見送るお父さんの目は潤んでいた。
「お父さん、ありがとう」
2人で部屋を出た後、涙が溢れ出した。