再会してからは、初恋の人の溺愛が止まりません
緊張のあまりおにぎり一つしか入らなかった。
授業中にも関わらず、早く放課後にならないかな……と教室の壁にかけてある時計を何度も眺めてしまった。
ようやく待ちに待った放課後になり、駅前まで急ぐ。
男の先輩が退学してからは、正門の近くから放課後駅前で落ち合うようになった。
駅前に到着すると既に悠くんが来ていた。
「悠くん、お待たせ」
「俺も来たばかりだから待ってないよ」
「今日はいつもよりいられるんだね」
緊張で躊躇いながら悠くんの手を握り、目を細めて笑いかける。
「俺も響と長く過ごせて嬉しいよ。行こうか」
悠くんは一度私の手を離すと、指を絡ませて繋ぎ直した。
初めて彼氏に祝ってもらう誕生日、初めてのお泊まりは一生忘れられない思い出になりそうだ。
悠くんのお家に着くと、悠くんは早速キッチンに立って何かを作っていた。
なんと、夕ご飯を作ってくれるんですっ。
休日のお家デートで、何度かお昼ご飯を作ってくれたことがあったけど、ほっぺたが落ちるほど美味しかった……。
悠くんは神様から二物以上与えられているよ。
ただ、テレビを見ているだけの私は手持ち無沙汰で、申し訳なくなってしまう。
私は座っていたソファーから立ち上がり、キッチンへ足を運んだ。
「手伝うよ」
「だめ。主役だからのんびりテレビでも見てて」
うう、だめか……。
主役が手伝うってあまり聞かないよね。
授業中にも関わらず、早く放課後にならないかな……と教室の壁にかけてある時計を何度も眺めてしまった。
ようやく待ちに待った放課後になり、駅前まで急ぐ。
男の先輩が退学してからは、正門の近くから放課後駅前で落ち合うようになった。
駅前に到着すると既に悠くんが来ていた。
「悠くん、お待たせ」
「俺も来たばかりだから待ってないよ」
「今日はいつもよりいられるんだね」
緊張で躊躇いながら悠くんの手を握り、目を細めて笑いかける。
「俺も響と長く過ごせて嬉しいよ。行こうか」
悠くんは一度私の手を離すと、指を絡ませて繋ぎ直した。
初めて彼氏に祝ってもらう誕生日、初めてのお泊まりは一生忘れられない思い出になりそうだ。
悠くんのお家に着くと、悠くんは早速キッチンに立って何かを作っていた。
なんと、夕ご飯を作ってくれるんですっ。
休日のお家デートで、何度かお昼ご飯を作ってくれたことがあったけど、ほっぺたが落ちるほど美味しかった……。
悠くんは神様から二物以上与えられているよ。
ただ、テレビを見ているだけの私は手持ち無沙汰で、申し訳なくなってしまう。
私は座っていたソファーから立ち上がり、キッチンへ足を運んだ。
「手伝うよ」
「だめ。主役だからのんびりテレビでも見てて」
うう、だめか……。
主役が手伝うってあまり聞かないよね。