再会してからは、初恋の人の溺愛が止まりません
「ありがとう、ございます……あの、明後日、私の家でいいですか? 外ではちょっと……」
外で相談は……出来ない。
「分かったよ。あまり無理しないでね」
二日後の放課後、私の家の最寄り駅で合流することが決まった。
二日後の六月の終盤に差し掛かる日。
放課後、予定通りに私の自宅の最寄り駅で北川さんと合流した。
会うのは誕生日以来だ。
北川さんの顔を見た途端、張り詰めた何かが途切れそうな気がした。
涙腺が緩んでいる。今にも縋り付きたくて仕方ない。
必死に堪えて、私は北川さんを自宅まで案内をした。
自宅に辿り着き、一度客間に通す。
北川さんにそこで待ってもらい、私はお茶を用意しに部屋を出た。
いつもなら柴田さんに入れてもらうけど、柴田さんは私の身の回りの世話をしながら大学に通っている。
今は講義を受けている頃なので、私がお茶の用意をすることに。
今日は暑いから水出しのアイスティーに決めた。
「どうぞ」
テーブルにアイスティーが入ったグラスを置くと、北川さんと向かい合うように椅子に腰掛けた。
「相談事なんですが……」
どう打ち明けようか……。
私は躊躇いながら、勇気をだして切り出した。