再会してからは、初恋の人の溺愛が止まりません
その日の夜。
お風呂から上がった後、いつもの寝る時間に差し掛かった。
たけど私はまだ自室のベッドの上でぼんやりと物思いに耽っていた。
今、何しているんだろ。声が聞きたい、話がしたい……。
私はおもむろにスマートフォンを操作し、悠くんに電話をかけた。
数コール鳴った後、悠くんはすぐに出てくれた。
「いきなり電話かけてごめんね?」
「大丈夫だよ。何かあった?」
悠くんからの大丈夫に甘えて、私は意を決して話し始めた。
「あの、私の勘違いだと思うけど……ストーカーの視線を感じるの。怖くて眠れなくて……」
それは真っ赤な嘘だ。
ストーカーはいなくなったのだから、視線なんて存在しない。
だけど、私は解消を受け入れる勇気はなく、まだストーカーがいるのだ、と悠くんに嘘をついてしまった。
「それなら響が怖くなくなるまで話しようか」
「うん……っ」
悠くんは疑うことはなく、私の恐怖心を取り除く為に話に付き合ってくれた。
取り留めのない話をしているだけなのに、私の心は満たされていく。
小学六年生の頃、初めて会った頃から悠くんに思いを寄せていたけど。
孤立するようになってから更にのめり込んでいる自覚があった。
学校で爪弾きにあって荒んだ心や寂しさは、悠くんと会うと癒されるの。
私と向き合って笑いかけてくれたり、親身になってくれる人は、家族を除いて悠くんしかいない……。
お風呂から上がった後、いつもの寝る時間に差し掛かった。
たけど私はまだ自室のベッドの上でぼんやりと物思いに耽っていた。
今、何しているんだろ。声が聞きたい、話がしたい……。
私はおもむろにスマートフォンを操作し、悠くんに電話をかけた。
数コール鳴った後、悠くんはすぐに出てくれた。
「いきなり電話かけてごめんね?」
「大丈夫だよ。何かあった?」
悠くんからの大丈夫に甘えて、私は意を決して話し始めた。
「あの、私の勘違いだと思うけど……ストーカーの視線を感じるの。怖くて眠れなくて……」
それは真っ赤な嘘だ。
ストーカーはいなくなったのだから、視線なんて存在しない。
だけど、私は解消を受け入れる勇気はなく、まだストーカーがいるのだ、と悠くんに嘘をついてしまった。
「それなら響が怖くなくなるまで話しようか」
「うん……っ」
悠くんは疑うことはなく、私の恐怖心を取り除く為に話に付き合ってくれた。
取り留めのない話をしているだけなのに、私の心は満たされていく。
小学六年生の頃、初めて会った頃から悠くんに思いを寄せていたけど。
孤立するようになってから更にのめり込んでいる自覚があった。
学校で爪弾きにあって荒んだ心や寂しさは、悠くんと会うと癒されるの。
私と向き合って笑いかけてくれたり、親身になってくれる人は、家族を除いて悠くんしかいない……。