性別のない幽霊くん。
人間は起きていた、また、空を眺めていた。
われの存在に気づいたのか人間は振り返った。
『あ、おかえり』と笑ってくれた。
われはほっとした、「今朝は悪かったであるな…」と謝った、人間は許してくれた。
そして、こう告げた。
『ぼく、今日から、明日には死んじゃうって先生が、』その言葉に驚いた、今夜から明日までの間に死ぬというのだ。
「な、なんでだよ、」『仕方ないよ、それが僕の運命なんだから』「運命って、人間はそれでいいのか?!」人間は黙ってうつむいていた。
『僕は、窓からみる星じゃなくて、外に出て外の空気を吸ってとっても綺麗な星空を見てみたかった。』そう話したのだ。
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