性別のない幽霊くん。
「な、なら、われが連れて行ってやる!!!」
われはそう言った、計画があるわけでもないのに、とっさに出た言葉がこれだったのだ。
『え、でも…僕は歩く力も、もうないよ…』
「われが、担いで歩いてやる!」
そんなこと、できるわけが無いのに、われは言った。
どうしても連れて行きたかったのだ、叶えたかったのだ、人間の、一つの願いを。
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