性別のない幽霊くん。
と、その瞬間、われの背中に翼が生えた。
小さかったが、なんだか、力が湧いてきたその瞬間われは人間を担いで外へ出た。
『わっ、浮いたっ?!』「しずかにするのだ!周りに気づかれたら拙いだろう、」そんなことを言いながら、朝も昼も夜も誰も居ない、川沿いに来た。
いわゆる秘密基地というやつだ。
『ここは、君が見つけたの?』
「そうだ、此処はよく星が見える上を見てみるのだ」
そういうと、人間は上を向いた、人間は微笑んでいた。
その夜、人間は窓からみる、狭い景色よりずうっといい静かな夜に見る満天の星空を見たのだった。
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