僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
それに比べて葵咲ちゃんは割と頻繁に実家に連絡を入れているようだし、僕みたいに車なんてないにも関わらず、ちょこちょこ顔も出しているみたい。
うちの母親と葵咲ちゃんのお母さんは幼なじみな上に茶飲み友達だから……我が子らの近況交換をしょっちゅうしているんだと思う。
同じ一人っ子なのに何この差?ってなっていても不思議ではない。
「仕方ないだろ。僕は葵咲ちゃんにしか興味ないんだから」
無意識にそうぼやいて、すぐ隣の葵咲ちゃんに真っ赤な顔をされてしまう。
「ねぇ、理人。お母さんもお父さんとの惚気話聞かせてあげようか?」
僕のセリフに、ニヤリとする母親に、「間に合ってるから」と告げて、僕らはうちの実家を辞した。
うちの母親と葵咲ちゃんのお母さんは幼なじみな上に茶飲み友達だから……我が子らの近況交換をしょっちゅうしているんだと思う。
同じ一人っ子なのに何この差?ってなっていても不思議ではない。
「仕方ないだろ。僕は葵咲ちゃんにしか興味ないんだから」
無意識にそうぼやいて、すぐ隣の葵咲ちゃんに真っ赤な顔をされてしまう。
「ねぇ、理人。お母さんもお父さんとの惚気話聞かせてあげようか?」
僕のセリフに、ニヤリとする母親に、「間に合ってるから」と告げて、僕らはうちの実家を辞した。