僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
***
関節の痛みと悪寒で目が覚めると、ベッド横のサイドボードにミネラルウォーターのペットボトルと伏せられたグラス、それから処方してもらった解熱鎮痛剤がトレイに載せられて置かれていて。
葵咲ちゃん! あれだけ言ったのに、僕が寝てる間に寝室、入ってきたな!?
小さく溜め息を落としながらも、今はその配慮が有難く感じられたのも事実。
痛みに軋む身体をノロノロと起こして薬を飲むと、スマホがベッドに転がっているのに気付いた。
チカチカと光るお知らせランプに目がいって、それを手に取ると、葵咲ちゃんからのメッセージが入っていて。
開いてみると「大丈夫?」と一言。
受信時刻は今から30分ばかり前。僕が眠りについてから大体1時間ぐらい経った頃、かな。
眠っている僕を起こしたらいけないと思って、電話は避けてメッセージにしてくれたんだろう。
でも……返信はこないし既読にもならないから、きっと業を煮やしたんだろうな。
結果、言いつけを破って覗きに来たんだろう。
関節の痛みと悪寒で目が覚めると、ベッド横のサイドボードにミネラルウォーターのペットボトルと伏せられたグラス、それから処方してもらった解熱鎮痛剤がトレイに載せられて置かれていて。
葵咲ちゃん! あれだけ言ったのに、僕が寝てる間に寝室、入ってきたな!?
小さく溜め息を落としながらも、今はその配慮が有難く感じられたのも事実。
痛みに軋む身体をノロノロと起こして薬を飲むと、スマホがベッドに転がっているのに気付いた。
チカチカと光るお知らせランプに目がいって、それを手に取ると、葵咲ちゃんからのメッセージが入っていて。
開いてみると「大丈夫?」と一言。
受信時刻は今から30分ばかり前。僕が眠りについてから大体1時間ぐらい経った頃、かな。
眠っている僕を起こしたらいけないと思って、電話は避けてメッセージにしてくれたんだろう。
でも……返信はこないし既読にもならないから、きっと業を煮やしたんだろうな。
結果、言いつけを破って覗きに来たんだろう。