僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
「その入、り方じゃ……()(ひと)っ、寒い、でしょっ」

 言われて、僕は「そうでもないよ?」と、わざと彼女の首筋に唇を当てたまま答える。

「んっ、――嘘っ。手、とか絶対、寒……いくせにっ」


 うーん、それは「手を温めていいよ?」と誘ってくれているのかな?


 僕は葵咲(きさき)ちゃんの耳朶をやんわり()んで、

「じゃあ、手も温めさせてもらおうかな……」

 言いながら葵咲ちゃんの白いニットの裾から両手をそっと差し入れた。

「あ、んっ。……理人っ、ダメッ」

 そのままサワサワと葵咲ちゃんの薄い肉付きの腹部から、撫で上げるように手を這わせていって、フワッフワの胸の膨らみを下からそっと持ち上げる。

 ブラ越しに柔らかな双丘の弾力を存分に楽しんで、時折意地悪するみたいに先端の可愛い突起を「ね、勃ち上がって?」と起こすみたいに引っ掻いた。

「あ、んっ、やぁっ……」

 途端、葵咲ちゃんが体をギュッと前屈みにして僕から逃げようとするけれど、残念。


 こたつがあって身動きとれないね。
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