僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
信じて欲しい
葵咲ちゃんと家に戻ることになった日。
「次に会えるのはひおちゃんの結婚式かな」
葵咲ちゃんの言葉に、目に涙を一杯浮かべて抱き合う女の子ふたりを、修太郎氏と少し離れたところから並んで見つめながら、お互いに思っていることは恐らく同じ。
――僕の彼女(奥さん)は何て可愛いんだろう!
だ。
「修太郎さん、何か……僕が来たことで奥さんから幼なじみを奪うみたいになってしまって、ホントすみません」
一応かぐや姫に気を遣ったつもりではあるけれど、それでもいつもの癖と言うべきか。
僕は結構な割合で葵咲ちゃんの隣をキープしていたと思う。
思い出しながら反省気味に言えば、「いえ、池本さんが来てくださったお陰で、僕は日織を丸山さんから取り返せた気がしましたので逆に感謝しています」と悪戯っぽく微笑まれた。
「まぁ、日織は不服だったかも知れませんが」
付け加えるようにそう言って、かぐや姫を見つめる眼差しが本当に優しくて。
「彼女のことが好きで好きで堪らないって、顔に書いてありますよ?」
揶揄うようにそう言ったら、「お互い様です」と返された。
僕は、そりゃぁそうだ、と妙に納得して思わず笑ってしまう。
「次に会えるのはひおちゃんの結婚式かな」
葵咲ちゃんの言葉に、目に涙を一杯浮かべて抱き合う女の子ふたりを、修太郎氏と少し離れたところから並んで見つめながら、お互いに思っていることは恐らく同じ。
――僕の彼女(奥さん)は何て可愛いんだろう!
だ。
「修太郎さん、何か……僕が来たことで奥さんから幼なじみを奪うみたいになってしまって、ホントすみません」
一応かぐや姫に気を遣ったつもりではあるけれど、それでもいつもの癖と言うべきか。
僕は結構な割合で葵咲ちゃんの隣をキープしていたと思う。
思い出しながら反省気味に言えば、「いえ、池本さんが来てくださったお陰で、僕は日織を丸山さんから取り返せた気がしましたので逆に感謝しています」と悪戯っぽく微笑まれた。
「まぁ、日織は不服だったかも知れませんが」
付け加えるようにそう言って、かぐや姫を見つめる眼差しが本当に優しくて。
「彼女のことが好きで好きで堪らないって、顔に書いてありますよ?」
揶揄うようにそう言ったら、「お互い様です」と返された。
僕は、そりゃぁそうだ、と妙に納得して思わず笑ってしまう。