名無しのヒーロー ~シングルマザーは先生に溺愛されました~
 子供を産んでから丸みを帯びたボディラインなんて、見せたくないのに、電気も消さない明かるい部屋の入ってすぐの場所で、どんどん裸にされている。
 いつの間にか、パンティー1枚の姿になっているし……。
 
 翔也さんは、まだ部屋着を着たままで、人の事ばっかりこんなにして……。
 
 仕返しとばかり、背中にいる翔也さんの方にクルリと向き直って、首に手を回しキスをした。
 一瞬、驚いたような表情を見せたけれど、直ぐに私を抱きしめて、キスを返してくる。
 唇を喰むようなキスをしながら背筋をつーっと撫でられる。すると、体に電気が走ったような感じでビクビクと感じてしまう。

 唇が離れたと思うと耳元に唇を寄せて囁く。
「夏希さん、ビンカンだね」
 クスリと笑い、そのまま耳朶を喰み、耳を舐められ、熱い息を吹きかけられた。
 ざわざわと腰に熱が溜まりはじめてくる。
 
 あーん、もう、そんな攻撃ズルイ。
 
 自分ばかり翻弄されているのが、少し悔しくて、私も翔也さんのルームウエアのボタンに手を掛け、プチプチと脱がし始める。
 シャツを脱がすと細いのに筋肉が付いている細マッチョな胸板に無駄肉の無い筋の入ったお腹。

 脱いでも凄いんです!って、なんだかエロい。
 おまけにおへそが縦に窪んでいる!これもエロい。
 って、いうか、好き。
< 171 / 274 >

この作品をシェア

pagetop