僕らの紡いだ音!

放課後―。
「あのさ、ちょっと時間いいか?」
HRが早く終わって帰ろうとする転校生に声をかけた。
「少しならいいけど。この後、予定あるから早くして。」
そう言った彼女は2人が来たのを見ていった。
「やっぱり、また今度で。」
そう言って帰ろうとするのを、彰人が止めた。
「少しぐらい時間あるんじゃねーの?」
「……。」
「まぁまぁ。じゃあ、また明日話ってできるかな。」
「……。」
「放課後が無理なら、昼休みにでも…。」
「貴方たちと話すことはそんなにないと思うけど?」
きょとんとした顔で言った後、窓を見ていった。
「迎えが来てるの、もういいかしら?」
そういうと、彼女は廊下を歩いて行った。

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