僕らの紡いだ音!
「じゃあ、今日の分はこれで終わりね!お疲れさま、SINOちゃん!」
「皆さん、お疲れさまでした!」
そう挨拶をして、全員が解散をしてから綾乃さんと呼ばれていた人が言った。
「じゃあ、今から今後のことについて社長を交えて話し合いましょう!」
「今後のことって…?」
SINOと呼ばれていた少女が首をかしげて聞いた。
その様子に綾乃さんが思い出したように言いだした。
「そういえば、あなたたちに言ってなかったわね!君たちをうちの事務所にスカウトしようって話が出ているのよ。あと、SINOとのコラボとか。」
「えっ…?」
「僕らを…?」
「そうよ。勝手に調べたんだけど、あなたたちどこにも属していないみたいだったからうちに引き込もうかなって。」
「俺たちは別にいいですけど……。面接とかってあるんですか?」
「あるわよ~。まぁ、社長の質問に答えるだけなんだけど。」
それを聞いて俺たちは緊張した。
今まで雇ってくれるなんて言ってきた事務所なんて一つもない。
頼んでも断られてきたほどだ。
それなのに、俺らをスカウトしたいなんて何か裏があるとしか思えない。
そう思っていた時―
「また、社長の悪い癖ですか?」
「あら、SINO。何か心当たりでもあるの?」
「私たちを最初にスカウトしたときと同じだから。」
「ふふっ。でもそのおかげで今のあなたがいるのよ?感謝しないとでしょう。」
「ちゃんと感謝してるよ。」
そう不貞腐れたように言う少女を見つめながら聞いた。
「あの…悪い癖って何……?」
「気にしないほうがいいと思うよ。」
そういってスマホをいじり始めた少女。
もう少し詳しく聞きたくて、尋ねようとした時―
「いやー、悪い悪い。ずいぶん待たせたか?」
「社長が部屋間違えるからっすよー。」
「社長、お疲れ様です。後藤君もお疲れ。」
「社長、後藤さん。お疲れ様です。」
「おお、お疲れお疲れ。」
「お疲れっす。SINOちゃん、仕事は終わった?」
「はい、ついさっき終わりました。」
「そうか、SINOお疲れ。」
そういいながら、席に着くと俺らのほうを見た。
「で、二度目まして。私がこの会社【風見音楽事務所】の社長をしている、風見蒼次郎だ。」
「同じく、風見音楽事務所の社長の秘書兼SINOちゃんのボディーガードの後藤圭吾です。まぁ、よろしくっす。」
「同じく風見事務所のSINOのマネージャーをしている坂倉綾乃です。よろしくね。」
「……風見音楽事務所所属、ソロシンガーをやっています。SINOこと、篠宮萌香です。よろしく。」
そう最後に少女がはっきりと自己紹介をした。
その様子を社長たちは何も言わずに聞いていた。
「で、挨拶を済んだことだし。早速質問をいいかい?」
「あっ…はい!」
「じゃあ、まずは3人に質問だ。君たちは何のためにこの世界に入ろうと思たんだ?」
「ただ、3人で音楽をやっていたくて…。気づいたらライブハウスでやるように…。」
「そうか。じゃあ、次の質問だ。今後、どうなりたいかを考えているか?」
「どうなりたいか…。とりあえず、音楽の世界で仕事をやりたいなと…。」
「俺は音を出し続ければそれでいいかなって。」
「僕は一人でも多くの人に音を届けたいです。」
「そうか…。ちょっと悪いな、考えさせてくれ。今後の方針を。」
そういって社長さんは出ていき、萌香がついていった。
そして、扉を閉める寸前で振り返っていった。
「そんな甘い考えだとすぐに落とされるよ。」
「皆さん、お疲れさまでした!」
そう挨拶をして、全員が解散をしてから綾乃さんと呼ばれていた人が言った。
「じゃあ、今から今後のことについて社長を交えて話し合いましょう!」
「今後のことって…?」
SINOと呼ばれていた少女が首をかしげて聞いた。
その様子に綾乃さんが思い出したように言いだした。
「そういえば、あなたたちに言ってなかったわね!君たちをうちの事務所にスカウトしようって話が出ているのよ。あと、SINOとのコラボとか。」
「えっ…?」
「僕らを…?」
「そうよ。勝手に調べたんだけど、あなたたちどこにも属していないみたいだったからうちに引き込もうかなって。」
「俺たちは別にいいですけど……。面接とかってあるんですか?」
「あるわよ~。まぁ、社長の質問に答えるだけなんだけど。」
それを聞いて俺たちは緊張した。
今まで雇ってくれるなんて言ってきた事務所なんて一つもない。
頼んでも断られてきたほどだ。
それなのに、俺らをスカウトしたいなんて何か裏があるとしか思えない。
そう思っていた時―
「また、社長の悪い癖ですか?」
「あら、SINO。何か心当たりでもあるの?」
「私たちを最初にスカウトしたときと同じだから。」
「ふふっ。でもそのおかげで今のあなたがいるのよ?感謝しないとでしょう。」
「ちゃんと感謝してるよ。」
そう不貞腐れたように言う少女を見つめながら聞いた。
「あの…悪い癖って何……?」
「気にしないほうがいいと思うよ。」
そういってスマホをいじり始めた少女。
もう少し詳しく聞きたくて、尋ねようとした時―
「いやー、悪い悪い。ずいぶん待たせたか?」
「社長が部屋間違えるからっすよー。」
「社長、お疲れ様です。後藤君もお疲れ。」
「社長、後藤さん。お疲れ様です。」
「おお、お疲れお疲れ。」
「お疲れっす。SINOちゃん、仕事は終わった?」
「はい、ついさっき終わりました。」
「そうか、SINOお疲れ。」
そういいながら、席に着くと俺らのほうを見た。
「で、二度目まして。私がこの会社【風見音楽事務所】の社長をしている、風見蒼次郎だ。」
「同じく、風見音楽事務所の社長の秘書兼SINOちゃんのボディーガードの後藤圭吾です。まぁ、よろしくっす。」
「同じく風見事務所のSINOのマネージャーをしている坂倉綾乃です。よろしくね。」
「……風見音楽事務所所属、ソロシンガーをやっています。SINOこと、篠宮萌香です。よろしく。」
そう最後に少女がはっきりと自己紹介をした。
その様子を社長たちは何も言わずに聞いていた。
「で、挨拶を済んだことだし。早速質問をいいかい?」
「あっ…はい!」
「じゃあ、まずは3人に質問だ。君たちは何のためにこの世界に入ろうと思たんだ?」
「ただ、3人で音楽をやっていたくて…。気づいたらライブハウスでやるように…。」
「そうか。じゃあ、次の質問だ。今後、どうなりたいかを考えているか?」
「どうなりたいか…。とりあえず、音楽の世界で仕事をやりたいなと…。」
「俺は音を出し続ければそれでいいかなって。」
「僕は一人でも多くの人に音を届けたいです。」
「そうか…。ちょっと悪いな、考えさせてくれ。今後の方針を。」
そういって社長さんは出ていき、萌香がついていった。
そして、扉を閉める寸前で振り返っていった。
「そんな甘い考えだとすぐに落とされるよ。」