若き海運王は初恋の花を甘く切なく手折りたい
* * *
ピンク・レイクとはバクテリアや塩分などの影響で色づいている湖のことで、オーストラリアだけでなくメキシコやセネガルなど世界各地に点在している。
飛行機に乗り込んだふたりはピンク色の湖と真っ青な海の色のコントラストを空のうえから眺めていた。
「そういえば、塩分濃度が高いから湖に入ると太っているひとでもプカプカ浮かべるってきいたことがあるわ」
「ピンク色の水のなかに入る勇気はないなぁ」
「そう? シンガポールの海だって灰色ぽかったじゃない」
「たしかに透明度はなかったかもな。ハワイやバリの澄んだ紺碧の海と比べると、日本海みたいな感じがしたっけ」
「鳥海海運って日本海側でも船動かしてたっけ」
「長距離カーフェリーの航路を持ってるよ。そういえばキャッスルシーは新潟から佐渡へ渡るジェットフォイルを所有しているよね」
「うん。シンガポールから日本に戻った夏に家族で佐渡島に行ったことがあるんだけど、楽しかったなあ……」
ピンク・レイクとはバクテリアや塩分などの影響で色づいている湖のことで、オーストラリアだけでなくメキシコやセネガルなど世界各地に点在している。
飛行機に乗り込んだふたりはピンク色の湖と真っ青な海の色のコントラストを空のうえから眺めていた。
「そういえば、塩分濃度が高いから湖に入ると太っているひとでもプカプカ浮かべるってきいたことがあるわ」
「ピンク色の水のなかに入る勇気はないなぁ」
「そう? シンガポールの海だって灰色ぽかったじゃない」
「たしかに透明度はなかったかもな。ハワイやバリの澄んだ紺碧の海と比べると、日本海みたいな感じがしたっけ」
「鳥海海運って日本海側でも船動かしてたっけ」
「長距離カーフェリーの航路を持ってるよ。そういえばキャッスルシーは新潟から佐渡へ渡るジェットフォイルを所有しているよね」
「うん。シンガポールから日本に戻った夏に家族で佐渡島に行ったことがあるんだけど、楽しかったなあ……」