若き海運王は初恋の花を甘く切なく手折りたい
信じられないと目をまるくする餘江に、カナトは嗤う。そして英語で金髪女性にさらりと告げる。彼女は鳥海の子会社から派遣されたベテランだ、カナトが何を望んでいるかみなまで言わなくても理解はできているはずだ。
「そこの金髪の貴女にも忠告しておく。女をとっかえひっかえして部屋に閉じこもっているなんて噂を流さなくてももう大丈夫。いままでありがとう」
これからはその役目をマツリカにお願いするから、と心のなかで嘯いて、カナトはふたりに命令する。
「マツリカ・キザキを俺専属のコンシェルジュにする……今夜からだ」
「そこの金髪の貴女にも忠告しておく。女をとっかえひっかえして部屋に閉じこもっているなんて噂を流さなくてももう大丈夫。いままでありがとう」
これからはその役目をマツリカにお願いするから、と心のなかで嘯いて、カナトはふたりに命令する。
「マツリカ・キザキを俺専属のコンシェルジュにする……今夜からだ」