好きは月曜日に
この目の前の自信なさげな後輩くんに。
自分から、言ってもらうには。
私は、斜めに座る持田くんの胸元を掴み。
ぐっと右手に力を込めて引き寄せた。
近づいてくる顔を見ると、大きな瞳が私だけを見つめてる。
それを確認すると目を閉じて、ちゅ、と優しく唇を合わせた。
ゆっくり離そうとすると、いつの間にか頭に回されていた手によって、離れるのを拒まれる。
角度を変えて、何度かキスされ、やっと離してくれたころには。
いつもの自信なさげな表情は消えていて、私の知らない色気のある顔になっていた。
「…っ」
…今更ながら自分のしたことが、恥ずかしくなり顔を手で覆うと。
優しくその手を握られ、顔から手を離される。
「星川さん、好きです」
「…私も持田くんのこと、好き」
待ち望んでいたその言葉に、私も迷わず笑顔で答えた。