二人の幼なじみに愛されてます
あんま人にその顔見せるなよ
鏡の前で新しい制服に腕を通す。セーラー服とはお別れして、紺色のブレザーはまだ皺一つついていない。新しい制服に気分が高まる。同じく新しくなったリュックを肩にかけた。リュックに付けたテニスラケットのキーホルダーが揺れた。
「愛乃」と窓の外から大きな声が聞こえて、急いで部屋を出て階段を駆け下りた。
「いってきまーす」
履き慣れないローファーに足を通す。傷一つついていないそれは歩くと少し痛かった。
「いってらっしゃい。もう、初日からバタバタとして」と、お母さんが呆れていた。
「初日」。そう、今日から私は高校一年生になるんだ。
玄関を開けて外にでると、お馴染みの二人が立っていた。
「お待たせ」
さっき私の名前を呼んだ律くんが「おはよう、愛乃」と返す。
「はよ」
あくびをしながら、理央が言った。
「愛乃」と窓の外から大きな声が聞こえて、急いで部屋を出て階段を駆け下りた。
「いってきまーす」
履き慣れないローファーに足を通す。傷一つついていないそれは歩くと少し痛かった。
「いってらっしゃい。もう、初日からバタバタとして」と、お母さんが呆れていた。
「初日」。そう、今日から私は高校一年生になるんだ。
玄関を開けて外にでると、お馴染みの二人が立っていた。
「お待たせ」
さっき私の名前を呼んだ律くんが「おはよう、愛乃」と返す。
「はよ」
あくびをしながら、理央が言った。
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