二人の幼なじみに愛されてます

 
 理央と律くんと共にテニスコートに向かう。そこで、穂香ちゃんとも合流した。

 前日の予約で室内のコートは借りられなかったから、外のコートを一面だけ借りた。コートの予約は理央がしてくれたみたいだ。何かと理央は頼む前にいろいろとしてくれる。

 軽く準備運動をして、練習を始める。

 基礎練習は普段の部活でしているから、今日は自由にラリーをしてみることにした。

 穂香ちゃんも初心者といいながら、ラリーを続けられるくらい打つことができていた。

 これはもう、自称初心者だね。中学の部活を途中で辞めた理由は聞かなかったけど、穂香ちゃんの様子からテニスが嫌いになって辞めたのではなさそうで少しうれしかった。



「愛乃ちゃん、今日は誘ってくれてありがとう」



 理央と律くんがシングルス戦をしている間、私たちはベンチに座ってそれを観戦していた。



「全然。私も穂香ちゃんと一緒にテニスできてうれしかったよ」



「愛乃ちゃんはいいね。あんなかっこいい幼なじみが二人もいて」
< 22 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop