二人の幼なじみに愛されてます
目を覚ますと、目覚ましが鳴る三十分前だった。全然寝た気がしなかったけど、特に眠たくはなかった。いつもなら二度寝をきめる時間だったけど、そのままベッドから起き上がった。

この時間から準備して学校に行けば、理央とは会わないかな。

いつもより早い起床に、お母さんは目を丸くしていた。

「明日、雪でも降るのかしら」と呟いていた。

ちなみに、明日は雨らしかった。

理央と律くんが来たら、私は先に行ったと伝えてくれるようにお母さんに言づてを頼んだ。



「今日なにかあるの? 律くんと理央くんより先に行くなんて」



お母さんが不思議そうに聞いてくる。



「え、別に何もないよ。気まぐれだよ」



これ以上長居したら、あれこれと聞かれてボロを出してしまいそうだから足早に家を後にした。
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