二人の幼なじみに愛されてます
普段より三十分ほど早い登校で、通学路には犬を散歩させている人やジョギングをしている人がいる時間だった。
校内もまだ登校している生徒が少ないようで静かだった。昇降口で靴を履き替える音がやけに大きく聞こえていた。
教室に入って、自分の席に着く。穂香ちゃんの席には誰も座っていなかった。
英語の小テストがあることを思い出して、単語帳を取り出した。
昨日はテスト勉強どころではなかったから、今から覚えないと。
人が少ない今の時間なら集中できると意気込んで、単語帳を広げる。けど、まったく頭に入ってこなかった。英語の羅列をただ眺めているだけだった。
しばらくすると、教室に人が増えてきた。電車組が登校してきたようで、多くの生徒が教室に入ってきて静かさがなくなった。その波に乗るように理央も教室に入ってきたのが見えた。とっさに単語帳で顔を隠す。
単語帳を少し下にずらして、理央のほうを見るも目は合わなかった。私のほうには目もくれず、席についていた。
別に会いたくないからいいんだけど。そのほうが私にも好都合だと思うけど、なぜかすっきりしなかった。
校内もまだ登校している生徒が少ないようで静かだった。昇降口で靴を履き替える音がやけに大きく聞こえていた。
教室に入って、自分の席に着く。穂香ちゃんの席には誰も座っていなかった。
英語の小テストがあることを思い出して、単語帳を取り出した。
昨日はテスト勉強どころではなかったから、今から覚えないと。
人が少ない今の時間なら集中できると意気込んで、単語帳を広げる。けど、まったく頭に入ってこなかった。英語の羅列をただ眺めているだけだった。
しばらくすると、教室に人が増えてきた。電車組が登校してきたようで、多くの生徒が教室に入ってきて静かさがなくなった。その波に乗るように理央も教室に入ってきたのが見えた。とっさに単語帳で顔を隠す。
単語帳を少し下にずらして、理央のほうを見るも目は合わなかった。私のほうには目もくれず、席についていた。
別に会いたくないからいいんだけど。そのほうが私にも好都合だと思うけど、なぜかすっきりしなかった。