二人の幼なじみに愛されてます
*
「よかった。雨で早く部活終わって」
昼前からずっと降り続く雨のため、部活は筋トレのみでいつもより早く終わった。
穂香ちゃんが珍しく、急いで帰る準備をしていた。
「穂香ちゃん。用事でもあるの? 」
「約束があって。ごめんね、今日は一緒に帰れなくて」
穂香ちゃんは申し訳なさそうに言った。
「いいよ、全然。おつかれさま」
「おつかれ。バイバイ」
穂香ちゃんは手を降って、帰っていった。その足取りは軽く、カラフルな傘が楽しそうに揺れていた。雨の湿気も飛ばしてしまうような穂香ちゃんに私の心も軽くなった。
男子テニス部は先に終わっていたみたいだから、理央はもう帰ったはず。
理央のことは気にする心配はないと部室を出る。
「あれ、律くん」
部室棟の軒下に雨宿りしていたのは律くんだった。つい理央がいないことを確認してしまう。
「よかった。雨で早く部活終わって」
昼前からずっと降り続く雨のため、部活は筋トレのみでいつもより早く終わった。
穂香ちゃんが珍しく、急いで帰る準備をしていた。
「穂香ちゃん。用事でもあるの? 」
「約束があって。ごめんね、今日は一緒に帰れなくて」
穂香ちゃんは申し訳なさそうに言った。
「いいよ、全然。おつかれさま」
「おつかれ。バイバイ」
穂香ちゃんは手を降って、帰っていった。その足取りは軽く、カラフルな傘が楽しそうに揺れていた。雨の湿気も飛ばしてしまうような穂香ちゃんに私の心も軽くなった。
男子テニス部は先に終わっていたみたいだから、理央はもう帰ったはず。
理央のことは気にする心配はないと部室を出る。
「あれ、律くん」
部室棟の軒下に雨宿りしていたのは律くんだった。つい理央がいないことを確認してしまう。