極上悪魔な弁護士が溺甘パパになりました
 一生に一度あるかないかのチャンスだと覚悟を決めたつもりだったが、怖気づく気持ちも消しきれない。

「隠すのはなし」

 クスクスと笑いながら、樹は繭の手を払いのける。初めて見る彼の表情に繭の胸はとくんと鳴る。高級でもなんでもない普段着用のペールブルーのブラがたくしあげられ、樹の大きな手がやわやわと繭の胸を揉む。

「あぁ、やっぱり好みだ。白くて綺麗な肌も、この柔らかさも」

 樹の指先が繭の敏感な場所をとらえ、ぴんと弾く。繭はびくりと背中をのけ反らせ、必死に漏れ出そうになる声を抑えた。樹の攻めはやまない。片方を口に含み舌で転がしながら、もう一方を指で執拗にこねくり回す。

「んっ、はっ」
「そのこらえる感じの喘ぎ声も悪くない。もっと、死ぬほど啼かせてやりたくなる」

 樹は一度手を止め、自身の着ていたバスローブをばさりと脱ぎ捨てた。適度に鍛えられた腹筋の美しさに繭は目を奪われる。

(身体もかっこいいなんて……聞いてないし……)
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