極上悪魔な弁護士が溺甘パパになりました
どうやら、繭に見栄を張らせてくれるつもりらしい。他人に関心のない樹らしくない行動だと不思議に思ったが、正直に言えばありがたい申し出だった。繭は卓也に視線を戻すと、きっと彼をにらみつけた。
(こいつには散々な目に合わされたんだもの。一度くらい仕返ししたってバチは当らないわよ!)
繭は卓也に勝ち誇った笑みを向ける。
「私の恋人、弁護士の高坂樹先生。ほら、ちゃんとバッチもつけてるでしょ」
いくらなんでも自慢がすぎるかなと思いつつも、繭は樹の胸に輝く弁護士バッチを視線で示す。樹はスーツの内ポケットからブランドものの名刺入れを取り出し、一枚を卓也に差し出す。
「繭の友達? いつも繭がお世話になっています」
樹は完璧に繭の彼氏を演じる気になっているようだ。
(こいつには散々な目に合わされたんだもの。一度くらい仕返ししたってバチは当らないわよ!)
繭は卓也に勝ち誇った笑みを向ける。
「私の恋人、弁護士の高坂樹先生。ほら、ちゃんとバッチもつけてるでしょ」
いくらなんでも自慢がすぎるかなと思いつつも、繭は樹の胸に輝く弁護士バッチを視線で示す。樹はスーツの内ポケットからブランドものの名刺入れを取り出し、一枚を卓也に差し出す。
「繭の友達? いつも繭がお世話になっています」
樹は完璧に繭の彼氏を演じる気になっているようだ。