極上悪魔な弁護士が溺甘パパになりました
繭の言葉を飲み込むように樹は唇を重ねる。その瞬間、繭の全身に電流のような刺激が走り抜けた。触れた場所からとろけていくような、極上に甘いキスだった。ファーストキス、というわけではない。だけど、こんなキスは初めてだった。頭がふわふわして、力が入らず膝から崩れ落ちそうになる。
「んっ」
わずかに離れた唇の隙間から繭は艶めいた吐息を漏らす。それが彼を煽った、のかどうかは定かではないが、樹はぐっと繭の腰を引き寄せもう一度唇を合わせた。今度は柔らかな舌が遠慮なく侵入してきて、繭の上顎をなぞる。貪るような深いキスに、繭は手にしていたコーヒーの存在をすっかり失念してしまった。カップを握る力も抜けていき……。
「うわっ」
「え?」
樹の声に繭ははっと我に返る。自身の身体に視線を落としている樹につられて、繭も彼の男らしく引き締まった上半身を見やる。一目で高級品とわかる彼のスーツがぐっしょりとぬれていた。原因は考えるまでもない、繭が彼にアイスコーヒーをぶちまけたのだ。不幸中の幸いと言えそうなのは、それがホットコーヒーでなかったことくらいか。
「んっ」
わずかに離れた唇の隙間から繭は艶めいた吐息を漏らす。それが彼を煽った、のかどうかは定かではないが、樹はぐっと繭の腰を引き寄せもう一度唇を合わせた。今度は柔らかな舌が遠慮なく侵入してきて、繭の上顎をなぞる。貪るような深いキスに、繭は手にしていたコーヒーの存在をすっかり失念してしまった。カップを握る力も抜けていき……。
「うわっ」
「え?」
樹の声に繭ははっと我に返る。自身の身体に視線を落としている樹につられて、繭も彼の男らしく引き締まった上半身を見やる。一目で高級品とわかる彼のスーツがぐっしょりとぬれていた。原因は考えるまでもない、繭が彼にアイスコーヒーをぶちまけたのだ。不幸中の幸いと言えそうなのは、それがホットコーヒーでなかったことくらいか。