雫な日常
プラスチックで出来ているフタ付きのバスケットケースを取り出して来て中を綺麗に拭いて毛布を敷いて三毛ちゃんハウスを用意した。
そしてケンから三毛を受け取って、そっと中に入れた。
三毛は少し顔を上げて鼻をヒクヒク動かしながら左右に首をゆっくりと振って匂いを嗅いで
みゅ…みゅ…みゅ…
と小さな声で鳴いて少し震えていた。
【知らない匂いがする…ここは何処かな怖いよ…寒いよ…皆は何処に居るのかな…お母さん…何処に居るの…】
そんな三毛を見たケンは優しく撫でながら
「寒いんちゃうか」
と呟いた。
「そやな…独りやったら寒いかな…」
私は立ち上がって新しいふかふかのタオルと使い捨てカイロを持って来て
「これを入れたろか」
と言ってカイロをタオルで長細く包んで三毛の傍に置いた。
そしてケンから三毛を受け取って、そっと中に入れた。
三毛は少し顔を上げて鼻をヒクヒク動かしながら左右に首をゆっくりと振って匂いを嗅いで
みゅ…みゅ…みゅ…
と小さな声で鳴いて少し震えていた。
【知らない匂いがする…ここは何処かな怖いよ…寒いよ…皆は何処に居るのかな…お母さん…何処に居るの…】
そんな三毛を見たケンは優しく撫でながら
「寒いんちゃうか」
と呟いた。
「そやな…独りやったら寒いかな…」
私は立ち上がって新しいふかふかのタオルと使い捨てカイロを持って来て
「これを入れたろか」
と言ってカイロをタオルで長細く包んで三毛の傍に置いた。