雫な日常
「なに? なに? なに?」

ガヤガヤと人が集まって来て
私達を摘み上げて触っていく。


ミャァ〜 ミャァ〜 ミャァ〜

【何が起きたの?
お母さんは何処に居るの?
お母さ〜ん お母さ〜ん】


「可愛い〜」

「何処に居たん」

「お腹が減ってるんと違う」

口々に好き勝手な事を言って触っていく。


【私達は寿司屋さんの倉庫の箱の中で生まれたらしい】


「親猫は居てないの」


ミャァ〜 ミャァ〜 ミャァ〜

【こんなに人が居るのに出て来る訳ない!触んないでよ!そっとしといてよ!眠らせてよ!】
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