クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「ん?どうしたの?」
私は慌ててにっこりと微笑み、イライラしていることを悟られないように必死で隠した。
「悪かったな。無理やり連れ出して………。なんか、お前と五十嵐……?が一緒にいるの見てイライラというか。気持ちがぐるぐるして」
「…………」
秋葉くんがイライラ??
イライラという言葉が出てきて一瞬ドキリとしたけど私のことじゃないということがわかりほっとする。
って、それってもしかして………いやいや、秋葉くんに限ってそんなことはないよ。
うんうん。ないない。
一人で勝手に思考回路を巡らせて自己完結に至る。それよりも………
「秋葉くん、その………私って、BLACKCATSとやらの暴走族に狙われているの?」
ずっと引っかかっていたことを聞いてみる。
暴走族に関係ない私がケンカに1回首突っ込んだだけで狙われる理由がわかんないんだけど、たまり場?で会った大月くんもそんなこと言ってたし。