クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
私は今の今まで忘れてたけど。
「あぁ。狙われているな。奴らが愛華のことを俺の姫と勘違いしてるっぽいし。だから、これからはなるべく一人になるな」
「………ん?姫?」
またまた謎の言葉が出てきて首を傾げる。暴走族の位のことだろうか。
聞き返したけど私の声は聞こえなかったらしい。
それ以上は何も言ってくれなかった。
まぁ、いっか。私には関係ない。
「それでだ。和人たちと話し合ったんだが、ほとぼりが冷めるまで俺と一緒に毎日登下校すること、週に1回はあのたまり場に愛華を連れていくことが決まった」
「…………はぁぁぁ!?嘘でしょ!?」
通学路に私の叫び声が響き渡る。その声にびっくりしたのか、電線に止まっていた鳥たちが一斉にバサバサと飛び去る。
え、これから秋葉くんと一緒にいるってこと!?
ムリなんですけど!
いやだぁぁぁぁ!
「悪いが、これは決定事項だ。というわけで連絡先交換するぞ」